薬剤師がオンラインで仕事できる!オンライン薬局の仕事ってどう?
この記事では薬剤師がオンラインで仕事できる、オンライン薬局の仕事を紹介します。
オンライン薬局は、『患者さんや同僚と接しない』『通勤もない』ため感染リスクもなく、育児などの事情がある人にも働きやすい今大注目の働き方です。
実際にオンライン薬局で働いている薬剤師に、在宅で働くメリットやデメリット、オンライン薬局への就職方法を解説してもらいます。
外で働けないけど復職したいママ薬剤師や、お家で仕事をしたい薬剤師の方、必見です!
20代|女性薬剤師
新卒で病院へ就職したが給料の安さ、残業の多さ、過酷な体力仕事に疲れ、調剤薬局へ転職。薬局ではルーティンワークを卒業したいと感じることが多く、やりがい・成長を求めオンライン薬局への転職を決意した。
私がオンライン薬局へ転職した理由
私がオンライン薬局へ転職した理由は主に2つ。
- 薬剤師として働く幅を広げたい
- 仕事を通してのやりがい・刺激・自分の成長を常に感じたい
からです。
私は大学卒業後、新卒で病院に就職しました。
「専門性も高めて立派な病院薬剤師になる!」と意気込んでいたけど、実際働くとその過酷な現場について行けない…と感じました。
もちろん病院の仕事はやりがいがとても大きい、だがそれに見合わない給料、残業の多さ、過酷な体力仕事が現実には待ち受けています。
そんな環境の中、私は当初の目標を叶えるモチベーションを保てず、ワークライフバランスを求め調剤薬局へ転職しました。
調剤薬局に転職して感じたことは、
薬剤師はもっと患者さんの生活に近づけないか?
ということです。
生活に身近にある存在のはずの薬局なのに、薬剤師と患者さんが関われる機会がとても少ない、かつ服薬指導が終わったらその後患者さんの健康状態がどうなったか、把握ができないことも多いですよね。
そこで、もっと気軽に患者さんと薬剤師が関わることができれば、患者さんはアフターフォローを受けられ生活面のアドバイスも受けられる、かつ薬剤師は活躍の幅を広げられる、と双方にメリットがあると感じました!
そして薬局の仕事はどうしてもルーティンワークが多くなると思います。
転職したばかりの頃は薬局の仕事が楽しかった私も、慣れるとルーティンワークを卒業したいと感じることが多くなりました。
ワークライフバランスを求め薬局に転職しましたが、
やはり仕事での刺激・やりがい・自分の成長が私には大切だと、ここで気がつきました(笑)
そこで見つけたのが「オンライン薬局」での仕事です。
ここでの仕事は患者さんとのオンライン上でのやり取りが主なので、患者さんも気軽に相談してくれ、かつ薬局のように急かされることもないのでじっくりお悩みを聞き対応ができます。
これは薬剤師として理想の姿であると私は感じました。
また感染症の流行を機にオンライン服薬指導も一般的になり、薬局のDX化も始まってきましたが、まだまだ浸透していないのが現状です。
『DX』とはデジタルトランスホーメーションの略。オンライン服薬指導や電子処方箋など薬局業務もデジタル化する流れが加速している
DX化に関わる仕事は、間違いなく刺激もやりがいも大きく、自分の成長にもつながると感じ、オンライン薬局への転職を決意いたしました。
オンライン薬局の仕事のスケジュール
オンライン薬局の仕事のスケジュールは調剤薬局の頃と大きく違います。
私の仕事の1日の流れです
仕事開始まで家事・自分の時間
パソコンのスイッチを入れ、業務開始!
お家でゆったりご飯を食べたり、気分転換に散歩、買い物に行くこともあります。
お昼休憩後、午後の業務開始です
上司に1日の業務を報告し、業務終了です
仕事が終わればすぐにオフタイム。家事や家族との時間を過ごします
業務中は適宜ミーティングが入ります。
毎日全社でのミーティングがあるので、ここで薬剤師以外の方とも関われるのが面白いところです。
この流れだけ見ると特に変わったことはないですよね。ですが大きい違いが一点、通勤時間がないこと!
通勤時間がなくなったことで自分の時間、家族との時間が充実しています。
育児中の同僚は、仕事が終わったらすぐに保育園のお迎えに行けるので、子供と長い時間一緒にいられることが一番嬉しいそう。
医療職なのに在宅勤務が可能なのはオンライン薬局の大きな特徴です。
オンライン薬局の仕事内容
主な仕事内容は、「オンライン上で患者さんからの健康相談に対応すること」です。
その相談内容は薬局で受けるもの以上に多岐にわたります。
患者さんが使っている薬についての服薬指導や相談はもちろんですが、それ以外にもダイエットにおける食事や運動の方法や、肌荒れを治すためのスキンケア方法だったり…薬局ではスピードを求める患者さんも多く、ここまでのアドバイスはできませんでした。
生活をトータルでサポートできるので、とてもやりがいを感じます。
患者さん対応以外に、他の事業に関わることもあります。
他の事業でも病院や薬局での実務経験が重宝され、いろいろな意見を求められ自分のアイデアも採用されます。
いままでの自分の経験が役立つのはとても嬉しいです!
研修もしっかり実施してもらえます
また、未経験で就職しても研修担当の方が数名いたので、基本的にはその数名の方とマンツーマンで教えて頂きます。
一通り自立しての業務が可能になったところで研修終了です。研修が終了するまでの期間は人それぞれです。
また研修終了後も一定期間はフォローしてもらえるので、その点も安心して仕事を始めることができました。
オンライン薬局で働いて良かったと思う点
オンライン薬局で働いてよかったと思う点は3つあります。
どこでも働くことができる
これはオンライン薬局に関わらず、リモートワークの大きなメリットだと思います。
女性の場合、家族の仕事の都合などで急な引っ越しがある方もいると思います。
その度に転職や店舗移動が必須ですが、リモートワークの場合気にする必要がありません。
またママ薬剤師の場合、お子様の急な風邪などで休む必要が出てきますよね。
その場合でもお子様を見ながら自宅で仕事ができるので、休む必要はありません!
医療現場では関わることのない人と働ける
現場で働く場合、仕事で薬剤師以外の方と関わるとしたら、医師や看護師などの医療職くらいではないでしょうか。
しかしオンライン薬局では、システムエンジニアの方やマーケティング担当の方などと毎日関わります!
全く違う業種の方と話すのは、いろいろ知識が得られるので面白いです。
患者さんのためにより良いサービスを提供するために、薬剤師とエンジニアなどが協働するのはオンライン薬局の特徴だと思います。
何より毎日が刺激的!
オンライン薬局で働く1番のメリットはこれです!
オンライン薬局では患者さんの満足度を上げるために日々いろいろなことがアップデートされます。
そのため変化がとても速いです。
ルーティンワークばかりだった薬局時代からは想像ができないほど日々の変化がたくさんあり、刺激をもらっています。
オンライン薬局で働いて不満に思う点
オンライン薬局は自宅で働くことで、デメリットもあります。
職場が自宅のため、仕事のけじめをつけられない人も
リモートワークのメリットは大きいですが、職場が自宅だと、家庭の時間と仕事の時間のON,OFFがつけられないひとは一定数います。
パソコン操作の習得に苦労する
オンライン上の仕事のため、パソコンスキルはある程度必要です。
現場の薬剤師として働く限り、薬歴の記載や調べ物をする以外パソコンは使わないですよね。
日常でもパソコンを使わない方の場合、最初は新しく知ることばかりだと思います。
私も入ってから知ることが多くあり、最初は大変でした。
でも慣れれば問題ありません
知識が豊富な先輩方が優しく教えてくれたので、今は不自由なく働けています!
給与・待遇面について薬局や病院と比較
会社によって差があると思いますが、オンライン薬局のアルバイト職員の給料は調剤薬局で働く場合の平均とほぼ変わりません。
調剤薬局などで管理薬剤師などをされていた場合は、少し低いと感じる方もいるかと思いますが、リモートワークでのメリットがとても大きいので低いとは感じません。
オンラインなので住宅手当はありませんが、必要な社会保険などは全てそろっていて満足しています。
オンライン薬局への転職方法
オンライン薬局や薬局のDX化を推進している会社の求人は、転職サイトでも少ないと思います。
なので私は転職サイトの中でも、新卒採用や一般の人材紹介もしている大手企業の系列サイトマイナビ薬剤師に登録してみて、サイトの担当者さんに相談してみました。
特にマイナビ薬剤師の担当者は私の希望をよく理解してくれていたので、マイナビ薬剤師に求人がない企業についても教えてくれ、それも参考に転職先を探しました
オンラインの求人はあったとしても既に企業での勤務経験者を募集していることが多く、現場経験がない場合は選考にも行けないこともあり挫けそうになりました…
マイナビ薬剤師の担当者さんにもいくつか紹介していただいたのですが、最終的には公式HPで募集しているオンライン薬局に直接応募しました。
でもネットには載っていない非公開求人も優先的にマイナビ薬剤師の担当者さんが教えてくれたので、1人で探していたら絶対無理な求人も知ることができました。
オンラインの求人は少ないので、できれば2つ以上のサイトに登録して希望の求人がでたら紹介してもらったほうが良いです。
複数のサイトに登録するメリット
- 転職サイトごとに扱っている求人が違う
- 求人数が少ないので、紹介数を増やす
- 担当者との相性がある
私のおすすめは企業求人の多いマイナビ薬剤師です。
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内定するためのコツ
応募する際には、
重要なポイント
- 薬局のDX化についての自分の考え
- 現状の薬局の在り方に対して、自分が思う改善すべき点
- 薬剤師以前に、個人としてどうなりたいか
これは明確に言葉で言えるようにするべきだと思います。
その考えが会社の価値観と合致していることがとても大切だと、働く中でも感じています。
履歴書や面接でもうまく伝えれるようマイナビ薬剤師の担当者さんに相談しながら練習しました。
また選考もすべてオンラインで行われます。
選考方法については志望理由など面接時に一般的に聞かれる内容についてあらかじめ履歴書とともに提出しました。
その後面接が2回あり、1回目は面接担当者からのヒアリングかつこちらから事業内容についての質問なども行いました。
次に経営陣との面接があり、自分自身について話をしました。
オンラインの面接はほとんどの人は初めてかと思います。
カメラの位置や画面の明るさなど、家族や友人と実際に話して練習したり、転職サイトの担当者さんにも質疑応答の練習をしてもらうのがおすすめです。
まとめ
オンライン薬局の仕事がおすすめなのは、
おすすめの人
- 新しい薬局の在り方を先取りできる
- 薬剤師以外の仕事をしたい
- 薬剤師として活躍できる幅を広げたい
- 家で仕事がしたい
- 感染リスクを下げたい
- 家庭と仕事を両立したい
- 病院や薬局の人間関係に疲れた
- 通勤をなくしたい
などの希望がある人です。
私はオンライン薬局に転職して、毎日刺激あふれる仕事ができています!
そして今後の仕事の選択肢の幅も広がったと思います。
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